2011年5月12日木曜日

サインはV


昭和の時代、スポーツは根性だった。
運動解析に基づいた理想のフォーム研究だとか、合理的なトレーニングメニューだとか、バランスのとれた食事管理というよりは、ひたすら他人以上に頑張る時代だった・・・ような気がする。
日の暮れかかった運動場でウサギ飛びでグランド3週!なんてのをやらせていたら平成の時代では、許されないだろう。でも許されたのだ。否、推奨されたのだ。
このサインはVも、そのスポーツ根性ものの代表格だったはずである。
しかし他の当時のスポーツもの同様、稲妻落としなどという魔球が出てきたりで、消える魔球の巨人の星同様に科学性には乏しい内容であったように記憶している。
ジグザグに落ちてきて相手を惑わすボールの挙動、どんな原理説明だったか忘れたが、無回転の球体の後ろに出来る非対称渦列、いわゆるカルマン渦列による振動揚力による蛇行であるとの学術的解説はついてなかったはずである。
それより男性諸氏に興味があったのは、登場するメンバーだろう。
彫りの深いオリエンタルな顔立ちのジュン・サンダースこと藩文雀や、庶民派アイドル的な朝丘ユミこと岡田可愛、そして限りなく透明に近いブルーで巨乳を披露した中山まりも出ていた、実のところ彼女たちのブルマ姿の方が必見であり、 少年もそれだけ見ていたのではないだろうか、印象的なストーリーを思い出そうとするが、細かい内容などほとんど覚えていないことに改めて気づく。
当時まだ東京オリンピックで優勝したバレーボール女子選手たちは、東洋の魔女と言われた時代である。
ルックスの可愛い選手など女子バレーボール界には存在ぜず、それこそビーチバレーの浅尾美和など想像することすらできない半世紀前のことを思うと、可愛い子のブルマ姿が見られるサインはVがお茶の間で広いファン層を獲得していたことは想像に難くない。

 



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