2011年5月4日水曜日

平凡パンチ




平凡パンチという雑誌も昭和を代表する雑誌だったと思う。
まだ日本の社会が若かったころ、女性アイドルの写真を多用してSEX対象としての女のこと、車のことなど、バイクのこと、男性諸君の気になる話題を取り上げては、昭和の時代を描写し、商品への購買意欲を促進していた部分があったように思う。
アグネス・ラム以来、グラビア・アイドルを表紙と折込ページの目玉に据え、露出度の大きなアイドルの水着姿が乱舞していた。
男達の興味がまだ萌えに行かず、実体のある生身の女を対象とし、どうやって彼女たちの興味をひき、デートに持ち込みエッチするかという一貫した線上に並んだテーマで紙面づくりがなされていたように思っている。
思っているのは、単にボクの紙への関わり方であっただけなのかも知れないのだが、多分、実際もそうであろうことは、世の男性の性的リビドーが生身の女で満足できなくなった時点において廃刊になっていることからも証明されているような気がする。
秘めた部分へのギリギリのアプローチが欲望を高めていたとすれば、ネットもあり、対象とする女性の秘めたる部分も公開になってしまった平成の時代においては、その存在意義を失ったとしてもいたし方あるまい。
平成の今は、ギリギリ情報からあくなき想像力を発揮する時代ではなく、あまりにあからさまに見せられてしまった現実から幻想に逃避する方向にベクトルが向いているのかも知れない。
 
 


0 件のコメント: