由美かおるのアース渦巻も懐かしいのだが、1968年に発売された、この松山容子のパッケージのボンカレーも懐かしい。
NASAのアポロ計画など、旧ソ連との間で激化した宇宙開発からのスピンアウト商品はテフロンのフライパンなど数々あるが、宇宙食として開発されていたレトルト食品は、当時の庶民生活のなかでは近未来的な食品として注目が集まった時代だった。
その中で登場した大塚のボンカレー、お湯で温めるだけの手軽さでカレーがインスタントラーメンに近いインスタント食品に位置づけられていった。
このパッケージを懐かしいと書いたのだが、発売当初からのパッケージは東日本では製造されなくなったものの、西日本では、その後も製造され続けていたようで、特に沖縄ではずっと売られていた。
否、今日でも売られていて、すでに昭和レトロを感じさせる本土へのお土産品としての価値を持つに至り、沖縄のまちやぐぁと呼ばれる裏通りの日用雑貨を扱う個人商店よりも観光客でにぎわう大通りのみやげ物店の店頭に並んでいたりする。
中のビニールパックは当初透明だったものが現在、アルミパックにはなってはいるものの、内容的には登場した時代からほとんど変わっていない長寿のヒット商品と言えるのだろう。
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