2011年5月12日木曜日

アメ車



う~ん。フォード・マスタングやマーキューリー・クーガー、シヴォレー・カマロそして、このダッジ・チェレンジャーと燦然と光り輝いていたアメ車たち。
この頃のアメ車は、国産車では、とうていマネの出来ない領域にあり、圧倒的な魅力を誇っていました。
なんと言っても、この馬鹿デカさが、国力の差、余裕の象徴ですものね。
今のコンパクトで高性能なFF国産車などに比べれば、ボンネットを開ければスカスカ状態の密度の低~い車だったことは確かなんでしょうが、胴長短足、黄色い肌の日本人が、まだ敗戦の屈辱から完全に立ち直れて居ない時代であります。
カローラが1000ccより少し大きな1100ccサイズで登場してはサニーに対して100ccのゆとりをアピールすれば、すぐさまサニーは大型化し”となりの車が小さく見えま~す”と対抗するなど、短小コンプレックスを引きずっていた日本人にとって、アメ車の金髪美女のような何にも制限されない、のびやかなプロポーションは、永遠に憧れの的のように思われたのでございます。
美しい・・・・!走るだけで精一杯の国産車を日々、眺めていた我々にとって、たまに親父が買ってくる週間プレイボーイの折込を飾る、こうしたアメ車の写真を盗み見ては、ヌードとはまた別な高揚感を覚えたものなのであります。
それにひきかえ、今のアメ車は何の魅力もないですなあ。SUVのデカさなどはは今となっては愚鈍にしか見えません。
馬鹿でかいSUVなんかばっか作ってるからGMは潰れるんだ、もっと時代を読め!って感じで攻守入れ替わっているのでございますから、怖いものであります。いえいえ、震災でトヨタは生産を落とし、その間にGMがまた返り咲いているのですから、勝負はまだついたとはいえませんが、あの少年の頃に、あこがれたアメ車はもう二度と戻らないのだろうと思います。マスタングのリニューアルにもがっかりしました。ウェストのくびれがないんですもの。ズンドーな馬じゃ、種馬だって、そっぽを向きますね。
 
 

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