2011年5月28日土曜日

武田久美子と貝殻水着

 
昭和の時代、写真は銀塩写真、白黒から総天然色へとカラー写真に進化したがカメラは、まだデジタルではなかった。
ピントも露出も手動が普通で、高価なカメラを持って限られたフィルム枚数の中で傑作を撮るには技術も気合いも要求された。したがって写真はプロが撮るものとの意識が強く、当時は写真家と呼ばれる撮影専門の職人さえいる時代であった。
逆に世に出る写真の枚数が圧倒的に少なかったこのデジタルフォト以前の時代にはロバート・キャパや渡部陽一ではないが、行くだけでも大変な戦場で危険を犯して撮影しなくても一枚の写真によって有名になるということも、しばしばであった。
麻田奈美が林檎ヌードで一躍、全国で有名にもなれば、武田久美子はこのシェルビキニで有名にもなれたのである。
このホタテガイで作った貝殻水着。ロケ先のグアムで食事中に武田本人が思いついたという、ちょっと眉唾っぽい逸話も残っている。
麻田の林檎ほどオリジナリティを感じず、ショッキングに感じなかったのは、ヌードダンサーの極小ステージ衣装として貝殻はすでに刷り込まれていた記憶だったからかも知れません。
武田久美子といえば東大生のアイドルだったりもしたが、日ごろストリップには行かないであろう彼らには貝殻ビキニは新鮮で十分ショッキングだったのかも知れませんね。
正直なところ、ホタテガイは扁平に過ぎ、蝶つがいの部分が幅広く張り出し、形状的には、あまり女性の陰部を隠すのにはエロティックな素材ではないかと思うのですが、いかがなものでしょうか。もしかすると貝の中身を隠すというジョークだったのかも知れませんね。
そういえば市販されている貝殻水着でもボトムの貝は上下さかさまでございます。
  
 

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