2011年5月6日金曜日

麻丘めぐみ






平安時代のお姫様のようなスタイルの長い黒髪、そして鼻にかかる甘い声で”わたしの彼は左きき”という風変わりな歌を歌っていた彼女。
今、見ても、ちょっとブリっこなイメージはあるのだが、当時は、まだそういう表現すらなかった。
楽屋でタバコを吸っているのがバレたことがあったが、清純派に見えて、その裏ではけっこうワルな一面もありそうな雰囲気が良かったという見方もできるかと思う。
いうなれば保育園の保母さんみたいに昼間の幼児相手の営業用スマイルと、やってらんねえよ~、ったく!と裏では酒飲んでタバコ吸っている、そんな二面性によるギャップにこそ彼女本来の魅力があった。・・・と言うのは、証拠に乏しく単に筆者の屈折した思いだけかも知れないのだが、可愛くもありながら、単なる清純派アイドルではない。そんなところに青春時代の僕は魅力を感じていたように思う。
NHKのFM放送、ゆうべのひとときを聞きながらCDラジカセでエアチェックしていた時代であった。
デビュー曲の”芽ばえ”をはじめ、”女の子なんだもん”、”森を駆ける恋人たち”、”アルプスの少女”等、多くのヒットに恵まれていたが、最近はどうしているのだろうか。
彼女の”わたしの彼は左きき”のヒットにより当時、まだ少なかった左利き商品が売れたというから日本にユニバーサルデザインを持ち込んだ最初のアイドル歌手とも言えるのだろうか。

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