2011年5月18日水曜日
ソープランド
その昔は赤線地帯。そして1958年に赤線が廃止になってからは、こうした射精産業の殿堂はトルコ風呂と呼ばれていたのだった。
確かに、男が女性を水商売で稼がせ貢がせるのをその昔、”トルコに売る”などと言っていたのを聴いた記憶がある。
しかし、売られる先は地中海に面する国、トルコとはまったく関係がなく、名称はスチームバスを置いて特殊浴場として認可していたことに端を発するのだろうと思う。
なにかしら法の抜け穴を作ってあったのだろう。確かに業務では使用しない蒸し風呂が置いてあった。多分、これがトルコ風呂と呼ばれる所以ではないかと、密かに思っているのだが、実際はどうなのであろうか。
そしてあるとき、風俗の王様であったトルコは突如ソープランドへ改名した。ものの本によると1984年12月19日のことだそうである。
きっかけとなったのはトルコ本国の方からのクレームらしい。もっともなことである。
おおっぴらではないにしろ、金銭の授受で成立する男女の性の営み、すなわち物を売買する以前からあった、もっとも歴史のある商売である売春と祖国の名称が日本で一意的に扱われていることについては、トルコの方々にしてみれば、様々な誤解を招き、迷惑千万なことである。
他に良い名前がないか良く考えたのだろう、ソープランドへのネーミング変更は、結果からみれば業界としても成功であったろう。赤線やトルコより、なかなかおしゃれで可愛く、秀逸に思える。
これにより社会的にも認知され携わる方々への偏見も少なくなったように感じるのはボクだけだろうか。
呼び名の変遷はあれど、性情報氾濫の今日でも童貞君の筆おろしの場として、また遊び人のための風俗の王様として存在しているようだ。色欲と貨幣経済がある限り不滅の産業。男と女は時代が変わり趣味も多様化すれど、いたすことに大きな変化はないということだろうか。
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