2011年4月26日火曜日

手動ヘリコプター




このおもちゃのヘリコプターは、ほとんどオリジナルデザインが変わらず、もしかしたら今でも手に入るのではないだろうか。
昭和の時代、駄菓子屋あたりで手に入れ、幼いときに遊んだ記憶から、最近でも見た覚えがあるから、時代を超えて、ほぼ半世紀にわたりオリジナルデザインを保って存在している近代版竹とんぼの定番ではないかと思う。
原理としては、簡単。筒の中に通ったローター軸に、ねじったゴムのトルクで糸を巻きつけ、この紐の終端に付けられた尾翼部分を引くと軸上部に乗せたローターに回転が伝えられ、この揚力を発生するローター部分だけが空へと舞い上がる構造だ。
3ブレードの周囲のリングは接触時の安全やローター面変形防止を考慮するとともに重量を外周付近に集めることによる慣性モーメント増大に大きく貢献しており、平屋の家を飛び越せるくらいの飛行能力は十分に持っていたように記憶している。
今、考えても全体で実機のヘリコプターを感じさせるフォルムで、このシンプルな構造を作り上げた設計者はなかなかの技術センスを持っていたと思えるのだが、誰が発案したものなのか、残念ながらわからない。形もずっとこの形なら色の常にこの組み合わせだったように思う。

 

0 件のコメント: