2011年6月11日土曜日

モンローのビキニ姿

 

昭和のグラビアアイドルといえば、アグネスラムが思い浮かぶかれど、海の向こうではどうなのだろう。
男性誌プレーボーイやペントハウスのグラビアを飾っている彼女たちに、はたして元祖のような存在があるのだろうか?
ふと、おもいついたのはマリリン・モンローだった。
私の知っている限られた選択肢から思いつくくらいであるから、当然、世界的にも有名な方に違いない。
でも、単純に考えても、かなりアグネスラムとは時代が違う人だ。
アグネスラムが1970年代なのに対して、1950年代から表舞台に登場され、お亡くなりになる1962年まで。今のようなメディアのない世界で短命にも関わらず名を馳せている彼女にはジェームス・ディーンのように並外れたものがあるに違いない。
そして、あちらにはグラビアアイドルという呼び名があるのかどうかも知らないが、彼女の場合、ピンナップガールと呼んだほうがふさわしいように感じる。
男の視線を意識したポーズをとった彼女のピンナップがアメリカ人の独身男性の部屋にペタペタ張られていただろうことは容易に想像がつくし、どれほど夜のお供に供されていたのかは知らないが昭和のアグネスラムに近かったのではないかと思うのである。
しかし、1950年代のアメリカは、まだかなり保守的であったのだろう、写真で残っている彼女のビキニ姿は少ない。
その数少ないピンナップを見てみると、懐かしい雰囲気を醸している。西暦しかないお国なのにどこか昭和的なのである。
顔こそ白人で、アグネスのようには日本人にすんなり取り込めないが、今から比べるとふっくらしていてずっと馴染みやすい健康的な肢体だ。
現在の、かの国のセックスシンボルと比べると、マシンで鍛え上げられたマッスルは感じられず、ずいぶんほのぼのとした女性らしい体形だ。
飽食の時代になるとスレンダーで拒食症のような偶像を求める傾向が強い。アメリカもまだどこかで飢えていた時代なのかも知れない。
 
 

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